第10回目となるセミナーでは、片山先生（名古屋大学 准教授）をお招きし、呼吸筋の活動と循環調節の連関について講演していただきました。

　呼吸筋の働きは呼吸活動（ガス交換）のためには不可欠なものですが、運動パフォーマンスとの関連においては些か軽視される傾向にありました（ = 呼吸筋の活動は運動パフォーマンスを制限しないと考えられてきた）。しかしながら、近年では呼吸系は単なるガス交換のための器官ではなく、その調節系や呼吸筋の活動が運動時の循環調節に影響していることが報告され始め、呼吸筋の疲労が運動時の循環調節や運動パフォーマンス（筋の疲労の度合い）に影響を及ぼしているとのことでした。

　なお、セミナー後には宮村実晴 先生（名古屋大学 名誉教授、現 金沢星陵大学 教授）と太田めぐみ 先生（金沢星陵大学 准教授）を交えて懇親会を開催しました（＠南山）。宮村先生は金沢大学のOBであり、片山先生の主任指導教授であられます。