Research Project (completed)
研究プロジェクト例・2000年~2004年
酸化ストレス耐性に対する加齢の影響と身体トレーニングの有用性について
過剰な活性酸素は生体を損傷させ、加齢を加速させたり、疾病を誘起することが示唆されている。また、運動は大量の酸素摂取を必要とする為、運動が活性酸素毒を拡大することが一部で危惧されている。しかしながら、運動が活性酸素による生体のダメージを助長するかどうかについては、議論の余地がある。なぜなら、活性酸素は生体の老化促進や疾病の発症原因とも言われるものの、生体には活性酸素を消去する機構が備わっており、運動はその機構の能力を向上させると言われている為である。我々は、従来の酸化ストレスや消去機構の評価法に加え、電子スピン共鳴法を利用した活性酸素消去能力の評価法を確立しようとし、生体の酸化ストレスや活性酸素消去能力に対する身体トレーニングや一時的な運動の影響について検討している。
共同研究者:Prof. 永瀬宗重、Prof. 平山暁、Dr. 久野譜也、Dr. 田辺解(筑波大学)